ゴンゴンの足跡点点🐾♪

*下手の横好き申し上げます&文章力もありませぬ&ほぼテキトー📝

お千代さんの、ながい毛がしらが

 

 

 

 

 

ながい毛がしらが 種田山頭火

 

 

 

親戚のお婆さんに「お千代さん」がいた

一つ屋根の下に住んでおり 

というよりも 同居

曾祖母の一番下の妹です

曾祖母は私が産まれる前に亡くなっており

知らないお人

 

お千代さんはワタクシが

最も親しんだお婆さんです

その昔は日本舞踊の男踊りの

名手であったとか

抜き襟の粋なお婆さん

 

お千代さんの顎には

長〜い1本の白髪がありました

4cm位の

しかも1本だけ

 

ワタクシはいつか抜いてやろうと

目論んで 何度か挑戦

 

寝てる間に引っこ抜こうと

試みましたが

顎に触ると目を覚ましました

 

お千代さんは

ワタクシに言いました

余計なことだと

 

「これは福白髪と言ってな、

宝だから抜いたらいかん」

 

子供のワタクシは

抜かずに切ってやろうかとも

思ってましたが

ああ、1本の長い白髪の

お陰で食うに困らぬ

幸せなお人なんだと

子供心に悟ったのであります

 

お千代さんは60歳を過ぎた頃

廊下から庭に

転げ落ちて脚を骨折しました

 

今のようにリハビリのない頃で

寝たきりになりました

 

寝たきりになっても

ぼけることもなく いつも明るく

賑やか好きで 肝の座ったお千代さん

 

山頭火の「ながい毛がしらが」は

お千代さんの

1本の長い白髪のアゴヒゲ

 

お千代さんはワタクシが

高校2年生の時に

老衰で亡くなりました

83歳でした

眠ったままの大往生だと

父が言ったのを憶えています

 

1本の長い白髪のアゴヒゲは

笑みをたたえた遺顔に

残ってました

 

 

 

山頭火の句は

日常に密着している句も多く

ただの喋り文句な句に

最後は納得させられ

お千代さんの思い出に

繋げてくれる

 

「ながい毛がしらが」

お千代さんに繋げたオハナシでした

 

おそまつさまで